見方が変わる串もの料理

串ものというと、竹串に食材をさした料理のことをいうのですが、食材がささっているというのに、わたしはどこか高級感を感じてしまいます。たとえば竹の子。竹の子を串にさして軽く火であぶってお味噌をその焼けた竹の子につける。串にさされていない同じ料理が出てくるよりも、串にそうやってささっていた方が、食べるときにちょっとどこか上品な雰囲気をかもし出してしまうのです。串ものとは、食材を演出する大事なパーツのように思えます。


よく、串ものと聞くと、串かつや、焼き鳥を思い浮かべがちなのですが、こうした野菜の焼き物でも串にさすといろいろ見方が変わってくるというものです。ひと目見て、「食べやすそう」というのが出てくるのかもしれません。手で串を持って口へ運ぶ。串がそこにあるのだから、箸を使わなくてもべつにマナー違反という意識はそこには働かないのではないかと思うのです。日本人になじみの深い串ものは、昔から愛されたのだと思います。


それと、串ものというのは、いろんな楽しい表情を見せてくれます。子供のお手伝いとしても、串の先端には気を使うものの、楽しんでお手伝いしやすいものなのではないかと思うのです。食材を好きな感じに串にさしていく。それだけで充分楽しめるというものです。野外でするバーベキューも、家の中で焼く小さな串ものも、よく考えればその調理法というものを愛用しているのは、日本だけではないのかもしれないと思いました。

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